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zoom RSS 鉄コレ東武鉄道2000系(一般流通品)をいじる!

<<   作成日時 : 2017/09/13 14:30   >>

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 思えば南栗橋で事業者特注品が発売されたのはかれこれ5年も前……。


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 昔、ブラインドパッケージ版や事業者特注限定版(以下限定版)で出したものを、一般流通のオープンパッケージ版で出し直すというのがトミーテックさんの流行りのようです。
 在庫が枯渇し限定版が手に入らなかった人を救済するという目的もありそうですが、限定版にありがちな妙なセット構成によって省略されていた細部の表記やモールドがきちんと表現された状態で出てくれるというのは個人的にはありがたいと思っています。

 今回の東武2000系も、限定版では先頭車+中間車という意味不明な2両セットで発売された反面、オープンパッケージ版では真っ当に編成が組めるよう4両基本+4両増結というセット構成になりました。
 それに合わせるように細部の金型彫り直しや表記類の改善なども行われたうえでの発売になっていますので、まずは5年前の限定版と比較しながら全体を観察しつつ、多少手を入れたりもしましたのでその様子をご紹介したいと思います。


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 箱から出してみました。左2両が限定版、右2両が今回のオープンパッケージ版です。

 基本的な造形はほとんどそのままですが、前面と妻面の金型が彫り直されているのがわかります。
 前面は運転台側に補強板がついた姿となり、妻面は窓ガラスがはめ込み式へと変化しました。写真にはありませんが、浅草方から5・6両目の中間車は製造ロットの違いから側面窓の角のアールがなくなっている車両で、その点もきちんと作り分けられていました。
 限定版では「先頭車」と「中間車」の2種類しか車両がありませんでしたので(笑)、当然妻面の配管や、また増結中間車に見られる貫通扉などはすべてオミットされていました。しかしオープンパッケージ版では編成で組むことを前提としたセット構成となったことで、このあたりもしっかり表現されるようになったのは特筆すべきことでしょう。

 その他細かい部分では方向幕(竹ノ塚行き)や車番(2103F)、「地下鉄線直通」プレートなど細部表記が印刷済みになったり、ヒューズ箱や避雷器が塗装済みになったりと仔細な改善が施されています。
 写真では解りづらいですが車体色も変更されていて、限定版では暗くてくすんだ色調だったものが鮮やかめな色へと改善されています。車体塗装の塗り直し前提ならばともかく、限定版とオープンパッケージ版をそのまま混用しようという方はあまりいないと思いますが、並べると結構目立つので無理があるでしょう。


 ……で、ここまではあくまで「良い方向」の話、あくまでオードブル。ここからは「ツッコミ」に入ります。

 まず全体的に言えることですが、とにかく塗装印刷が汚い。
 鉄コレであることを差し引いても、いつにも増してひどいです。上の写真でも先頭車の顔面にすでにデカい傷が入っているのがはっきりお解りいただけるかと思います。
 側面の靴擦りや乗務員室手すりにもシルバーの印刷が入りますが(まあこの点については後述)、ずれ放題はみ出し放題で見られたものではありません。せっかくの「地下鉄線直通」プレートも文字がぐちゃぐちゃでほとんど判読できないほどです。


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 オープンパッケージ版より、左がモハ2203(浅草方から2両目)、右がモハ2653(同6両目)の屋根上の様子です。
 増結中間車の特徴的な幅の狭い貫通路および貫通扉が適切に表現されているのはいいのですが、増結中間車(いわゆる7次車)では幅が狭くなっているはずの屋根モニタが再現されておらず、他の車両と屋根板が共通であることがわかるかと思います。
 側面窓形状まで作り分けておきながらなぜ?と思うところではありますが、ここまではまだまだ序の口。


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 2000系は最終的に8連20本160両というそこまで多くない数ではありますが、個体差が非ッ常〜に激しく、細かいところを挙げていくとキリがないものの、逆を言えば細部の仕様だけで編成番号を特定できてしまうことさえありうるということです。
 そんなわけで、文章だけで説明するのも限界があるので簡単に表にまとめてみました。以前twitterに上げたものの誤字脱字を修正したものです。

 その上で今回のオープンパッケージ版を観察してみると、前面補強板片側・手すり4本・サボ差し正規形状という姿で、それをこの表にあてはめるとプロトタイプは2113F以外になり得ないということがわかります。
 にも関わらず印刷済みの車番は2103Fになっているうえ、屋根モニタの幅は再現されておらず、乗務員室扉の手すりにはわざわざ銀の色差しまでされている始末。つまり、製品はいろんな編成の特徴がごっちゃになってしまっているわけです。

 私のような素人でも鉄道雑誌を何冊かめくれば簡単に解るようなことなのに、たいした調査もせずに製品化してしまうのはあまりにもお粗末ではないでしょうか。どうしても2103Fで出したいのなら前面の金型を彫り直す必要はなかったわけですし、屋根パーツを新規で起こしたくないなら前面の手すりを6本にし6次車にしておけば誤魔化せたでしょう。
 この製品は「実車考証の錯誤によって生じたエラー製品」ではなく「考証すらせずに適当に作った産物」だと言わざるを得ません。「鉄コレだから」と言えばそれまでかもしれませんが、安くもない製品ですし、いくらなんでもあんまりだと思います。


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 ……本当は製品の塗装を生かす範囲でちょっといじって走らせようと思っていたんですが、あまりの不出来さにブチギレて買ったその日のうちに分解、気づいたらボディをIPAに叩き込んでいました。
 2000系はのちの8000系や10000系などと異なり、各車片側の妻面にしかステップがなく、ユニット間の連結面でステップが向き合うように組成されますので、向きの判別は非常に容易です。屋根裏などに向きと号車番号を書いておくとのちのちわかりやすいですね。

 ちなみに車体塗装を生かしたままどうにかしようとする場合、車番印刷を剥がして2113Fに貼り替え、乗務員室扉の手すりを車体色に塗りつぶすと手っ取り早くそれらしくなります。
 が、塗装を傷つけずに行うのも骨が折れますし、何よりその車体塗装そのものが小汚いので、あまり勧められたものではなさそうです。


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 屋根も同様にIPAで塗装を剥ぎ、再塗装します。
 モニタ中央にゲートをもぎ取ったと思しきえぐれた部分がありますので、パテを盛って埋めておきました。この手の要らぬ調整作業が多いのも鉄コレならでは?

 ちなみに限定版が出たときからさんざん言われてきたことですが、組み立てる際に屋根をボディに留めるツメが雨樋をえぐってしまう恐れがありますので、屋根パーツのツメの外側を金属ヤスリですべて薄く削り取っておきました。
 正直とてつもなくめんどくさいですが、完成直前に再起不能になって泣くよりはいいですから根気強く……。


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 実車は地下鉄を走行するだけあって屋根の汚れ方が激しく、個人的にも屋根とモニタはほとんど同色のように感じられていたのですが、甘えを許さないモデラー警察による検挙助言を受けて、いちおう塗り分けてみました。

 屋根板部分をグレーFS36231(Mr.カラー317番)で塗装後、ぐるっとマスキング。モニタはガルグレー(Mr.カラー11番)にフラットベースを混ぜ吹き付けました。
 正直こんなコントラストは実車にないと思いますが、せっかく塗り分けたので模型的な効果を目論んでこんな感じにしてみました。ちょっとやりすぎだったかもしれません^^;


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 実は写真など見る限りランボードはモニタではなく限りなく屋根と同じ色をしていましたので、ランボードも同じくグレーFS36231を使用して塗装しました。
 その他小部品は弊社標準品の明灰白色三菱(Mr.カラー35番)。先頭車オデコのSRアンテナはペアーハンズのパーツです。


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 さてこのどうしようもない鉄コレをどう調理してくれようか考えたとき、製品は屋根モニタの幅の差が再現されておらず8両すべて同じ幅になっていますので、よく目立つモニタ幅を重視し目立たない側面窓形状に目をつぶることで、2115F以降の編成と仕立ててしまおうと思い立ちました(もちろんやる気と技術のある方は窓を根気よく削ってください……)。
 その中でも編成中で2種類の台車が混在する5次車をプロトタイプに製作を進めることに決定。理由は単純に見た目がおもしろいからですが、大規模な加工をせず素直に仕上げようと思うとおのずとこの辺の編成番号になろうかと思います。

 鉄コレから5次車を作ろうとすると前面のテールライト脇に手すりをつけ足す必要がありますが、そのついでに前面の手すりはすべてエッチングパーツに交換。そのままだとバランスが悪いので、ヘッド・テールライトとワイパー、貫通扉のドアノブも別体化してしまいました。
 基本的にはモールドを削り取って金属パーツを植えていくだけですが、特に窓上の手すりは位置が非常にシビアなので開穴時に窓のエッジを破壊しないよう注意しましょう。

 使用パーツは手すりがトレジャータウンの汎用品(1.0mmピッチ)、ヘッドライトがみんな大好き銀河モデルN-017、テールライトが同N-020です。


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 車体を塗装。単色なので実に楽チンでいいことです。

 金属パーツ部分にはあらかじめプライマーで下地処理。
 写真には写っていませんが浅草方から4両目と6両目には貫通扉がつきますのでベージュ色を吹きマスキングしたうえで、車体色を塗装。塗料はオートバックスオーソドックスな西武アイボリー(GMカラー28番)をそのまま使用しました。ボディ成型色がクリーム色なので下地を吹かずともきれいに発色してくれました。

 ちなみにおそらく金型の問題だと思うのですが、ボディ表面肌が結構荒れていて塗装後に小傷がやや目立ってしまいげんなりしましたので、これから塗り直そうとお考えの方は塗装前に全体的にボディを磨いた方がよろしいかと思います。
 特に金型を彫り直したと思われる前面や増結中間車の窓周りが顕著で、細かい傷が散見されますので、気になる方は下地処理を念入りに……。


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 仕上げ工程へ。
 車体各部のステンレスむき出し部分(靴擦りなど)にシルバーで色差しをしていきます。エナメルの銀を烏口を使用してサクサク差していきましょう。乗務員室扉の手すりが銀色なのは2115F以降にのみ見られる特徴なので(葛飾区立石方面を見ながら)忘れずに。


 この手の凸モールドへの色差しは私はいつも烏口を使用していますが、twitter上での反応を見るに使用人口は少ないようです。
 烏口(からすぐち。とりぐちじゃないよ)は写真のように文字通りカラスのクチバシのような形の製図道具で、先端の割れた部分にインクを含ませて線を引く道具です。ネジを回すとクチバシの開き具合が調整でき、線の太さが変えられる仕組みになっています。

 靴擦りのような凸形かつ直線のモールドに迅速かつ正確に色を載せるのに非常に有用な道具で、慣れてしまえば楽しくサクサク作業できます。
 個人的にメリットだと思っているのは、筆のようなフリーハンドの道具ではないので(モールドに引っかけて滑らせるだけですから)、靴擦りの上面(地面に水平な部分)までも綺麗な直線に仕上がる点です。せっかく苦労して色差しをしても、上から見ることの多い鉄道模型ではココが直線でないとビシっと決まりませんよね。

 反面、とても「慣れ」がモノを言う道具で、私もコツをつかむまでには大変苦労しました。もちろん今でも失敗しないわけではなく、泣きながらリカバリすることもままあります。
 一点確実に言えるのは塗料の濃度が非常に重要で、烏口で使用する塗料は「濃いめ」が鉄則です。烏口は塗料を「載せる」道具なので、サラサラ過ぎると当然余計なところへ流れて失敗しやすくなるわけです。
 具体的には瓶から出したそのまま、または塗料皿に取ってしばらく放置しドロドロになったくらいがちょうどいいでしょう。タミヤのエナメル塗料では瓶入りそのままでは薄すぎると思いますので、調整してください。

 烏口は一度使い方をマスターしてしまえば、模型の仕上げ工程を大幅に時間短縮できるうえ、色々と応用も効くアイテムです。
 失敗しやすいイメージが蔓延しているせいかとっつきづらいと思っている方も多いようですが、まずは塗料の濃度から気にしてみていただければと思います。


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 閑話休題、次いで細かな表記類です。

 前面方向幕はクロポのステッカーは微妙にサイズが合わず、鉄コレ付属のものは品質がゴミなので、改新イーグルスモデルのものを使用してみました。
 マイクロの8000系に使えるかなと思って購入してみるも横幅が足りずパーツストックの肥やしになっていたもので、日比谷線の駅名の幕も含まれていたため今回陽の目を見ました。サイズはほぼ問題なく、上下幅をやや切り詰めると収まりが良いようです。
 ちょっとお値段は張りますがご覧の通り納得のボリューミーな内容で、1990年頃までの方向幕をほとんど網羅する勢いで収録されており、眺めているだけでも楽しい逸品。GMストアなどで取り扱っていますので見かけた際はぜひ。

 モハ2118はポピュラーに紺幕の「中目黒行き」、モハ2418は「草加行き」にしてみました。
 草加行きは今では聞き慣れない行先ですが、1988年に草加までの複々線化が完成した当時のダイヤでは日比谷線直通系統や浅草発の各駅停車などでよく設定されていた列車です。
 今回の作例は引退を前にした1990年頃の姿で仕上げますので、あえて年代を特定できる「草加行き」をチョイスしてみました。解る人はニヤッとしてくれるはず。

 ちなみに、Hゴムは黒マッキーでお手軽に塗っておきました。このあとクリアを吹きますが、これぐらいなら溶けることもないでしょう。


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 側面です。車体がクリーム一色なので、こういう細かい表記類が入るとグッとリアルになりますね。

 先述の通り引退直前の時代設定にしますので、車番は青字ペンキ書きを選択。
 車番インレタは友人ふるせう氏にクロスポイントの秘蔵品を分けていただきました(ありがとうございます)。10年ほど前のもののようですが、まったく不自由なく転写できたので驚愕した次第。インレタに含まれていたという理由だけで2118Fになりました。この2118Fは2000系さよなら運転に使用された編成で、惜別サボを掲げた姿の写真を文献でもよく見かけます。
 このインレタにはほかに2105F・2109F・2112Fの番号が含まれ、2105F・2109Fは限定版をお持ちの方が使用するとよさそうです。2112Fは神谷町で火災を起こした編成で、前面両側に補強板がついた車両なのでちゃんと作ろうとするとかなりの重加工になりそう……。

 ドア上部肩につく直通プレートはもちろん「日比谷線直通」で、こちらはジオマトリックス製品。1両あたり4ヶ所つきますので手間ですが、曲がらないよう丁寧に。
 両先頭車のシルバーシート表示はキシャ会社のもの。ジオマトのインレタにも含まれますがキシャの方が印刷が鮮明だったので使ってみました。国電用ですが問題なく東武電車にも使用できます。
 2位ドア下部につくドアコック位置表示(赤矢印)はパンダ工業の製品。2000系に関してはパンタつき車とパンタなし車で位置がそれぞれ同一で、かつ両側面も点対称で同じ位置につきますので位置決めは非常に楽でした。よく目立ちアクセントになりますので、資料写真などをよく観察して正確な位置に転写しましょう。


 ちなみに、2000系は細部の表記類の移り変わりも大きく考証が必要になりますが、反面それによって時代を特定できますのでぜひこだわってみたいポイントです。

 前面方向幕は当初白地のものを装備していましたが、視認性の問題により1980年から紺地のものに交換されています。
 側面の直通表示プレートも当初は社紋入りの「地下鉄線直通」でしたが、1985年頃から順次「日比谷線直通」へと貼り替え。
 車番の標記方も、当初は銀色ステンレス板の切り抜き文字(モハ○○東武鉄道の3行書き)だったものが、新塗装車登場に合わせて1987年より順次青色ペンキ書きへと変更されています。なお車番表示に関しては側面の切り抜き文字はそのままに前面オデコに先行して青字車番が入れられたものや、ステッカーで処理された車両など形態差が激しく、調べてみるとおもしろいかと思います。

 今回の作例では貼付していないものの、客ドア窓につく広告ステッカーも時期によって形状差があり、円形で手のひらの警告文と広告表示が併記されたタイプがよく知られていますが、最晩年は地上車同様に小さな長方形のものへと貼り変えられていました。
 この手の表記類はこだわればこだわるほどリアルになり、また楽しくもあるのですが、確実な調査を伴わないと簡単に矛盾が生じてしまうので難しいところです。製品から時代設定を変更する場合にはぜひ気をつけていただきたいところですね……。


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 表記類の転写が終わったら全体を半ツヤクリアでコーティング。

 最後に各ライトのレンズ、ワイパー、ドアノブを接着します。
 ワイパーはBONAの東武8000系未修繕車用で、プライマー処理後シルバーに塗装しておきます。2000系はワイパーが最後まで手動だったので停止位置が定まっておらず、せっかくなので両先頭車でワイパーの向きを違えてあります。
 ドアノブはイエロートレインのパーツで、未塗装のまま植えました。大量に入って200円とお買い得。


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 ワイパーを別パーツで植えましたので、前面ガラスについているモールドは本来きれいに削り取らなければなりません。
 が、めんどっちいうえにそのうちBONAがちゃんとしたガラスを出しそうなので(笑)、手元に大量に余っている限定版の先頭車ボディから前面ガラスを取り出し、車掌側のガラスのみカットして天地を反転し流用してしまいました。大きさが同じなうえ金型が流用されているからできることです。

 車掌側ガラスの内側には運番表示機がつきますので、クロポのステッカーに含まれるものを使用。切り出して0.3mmプラ板で作成したベースに貼り付け、ゴム系ボンドで内側から接着しておきました。当時の時刻表がないので番号は適当です。


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 スカートのない2000系ではお顔の下のスカスカ感が目立ってしまいますので、簡単ながらディテールを追加してみました(写真のボディは位置合わせに使用したジャンク車体です)。

 ダミーカプラーは鉄コレ標準のものが好きではないので捨てて、最近のGM完成品などに使われている汎用品を使用。そのまま組み立て、台座もTN用ポッチによる取付け部分なども生かしますが、ナックル部分はパーティングラインが非常に目立ってカッコ悪いので削っておきましょう。
 連結器左右にはエアホースが1本ずつつきますので、銀河モデル製品を植え(スペースの都合でダミーカプラーベースではなく床板先端部に開穴し設置)、黒・灰・赤で塗装。車体内側を向いて湾曲していましたので適当に曲げてあります。
 末期になると車掌側の前面下部に正方形の機器が追加され、非常に存在感がありますので適当な床下機器パーツから似たような形状のものを設置。後天的に追設されており保安装置関係のものと思われますが、一体なんの箱なんでしょう?


 だいぶ駆け足な説明になってしまいましたが、簡単ながら以上で加工点は終了です。
 あとは外しておいたガラス(これも印刷がかなり汚いのですが、Hゴムだけすべて塗り直しておきました)や屋根板などを組み戻して……


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 完成(仮)です!
 塗り直して走るようにしただけの簡単モデリングですが、カタチになるとちょっと嬉しいですね。


 ……とここで、ここまで詳しく触れてこなかった台車のお話。
 先述の通り、作例の2118Fを含む5次車というのは編成中に2種類の台車が混在しているおもしろい編成で、晩年まで変わらず風変りな姿で知られていました。

 詳しく説明すると長くなるのですが、当時新製されていた1720系特急車「DRC」のうち最初の4本は、FS334という形式のアルストム式軸箱支持方式台車を履いて登場しました。ところがこれ、高速走行する特急車に使用するには乗り心地が悪く、すぐにFS370というS形ミンデン式軸箱支持方式台車に振替えられました。
 古いものを大切に末長く使う東武鉄道がせっかく買った台車を数年で捨てるわけがなく、正味24両ぶんのFS334台車は鈍行用にチューニングしたうえで、並行して増備していた2000系の6連4本に転用されたわけです。
 この6連4本というのが5次車の2115〜2118Fなのですが、後年中間車を2両増結し8両編成なった際、増結車は順当に2000系純正のFS340台車を履いて製造されたため、結果的に編成中に2種類の台車が混在することになりました。

 「2種類の台車を履いた編成を作りた〜い!」と言うのは簡単ですが、FS334台車というのは今のところマイクロエースの「東武1720系登場時(A0871)」が履くものしかプラ量産品としては存在せず、かと言って台車のためだけにDRC6両潰すかと言われるとそれもナンセンス。
 住友金属製アルストム式台車は同年代の私鉄電車に多く見られるものなので、類似の台車を探すといろいろ出てきます。一番近いかなと思われるのが鉄コレの阪急2000(2300)系が履くものなのですが、これも出てからだいぶ時間が経っているうえにプレミアのつきやすい事業者限定品なので、台車だけ6両手に入れるのも非常に困難。

 以上のような理由により、ひとまず手元にあった1700系白帯車用の余剰台車(FS-308)を履かせて竣工とさせてあります。完成(仮)を名乗っているのはそのためです……笑。
 同時期に同じ路線に投じられた同じ会社の台車だけあって雰囲気はけっこう似ているのですが、ボルスタアンカまわりが異なるので、知っている人が見れば違和感がありそうですね。最近は鉄コレやクロスポイントがオリジナル台車をいろいろ出してくれていますし、もうちょっと似ている台車探しをがんばろうと思います。


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 お顔部分をアップで。
 ちょちょいと手すりやエアホース植えてやるだけでなかなか化けてくれました。もともとの前面形状や印象把握は個人的にクロポよりも優れていると思っていましたが(個人差があります)、多少手を入れてやるだけでさらに違ってきます。

 バラしてから10日足らずと私にしては駆け足な工作となりましたが、本来こんなことする必要のないはずの「塗装済み完成品」を買ってきたのになぜ分解してIPAに叩き込むところから始めなきゃいけないのか……という話は毎度のことなのでこれぐらいにしておきましょう^^;
 今回の製品は、正直期待していたレベルとは程遠く、最低限編成になるように改修してワンパッケージにしてみましたという程度を脱するものではありませんでした。鉄コレに何を期待しているんだと言われてしまえばそれまでですが、2割引店で購入しても(動力等を含まない本体のみで)1万円近い価格設定であるだけに、もうちょっと何とかしてほしかったのが本音ではあります。

 反面、だいぶ好意的に捉えればユーザーにそれだけ手を加える余地があるとも言えなくはありませんので、やる気さえ出ればこうして多少はマトモな模型を手にすることもできるということです。トミーさんには今後がんばっていただきたいと憤りつつも、ため息つきながら加工に走るのもまた趣味の楽しさかななんて思わされた車両になりました。
 さ〜て次は何を作ろうかな。


 ※twitterでの完成ツイートはこちら

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